暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(歴便覧)
最も暑い頃という意味であるが実際はもう少し後か。夏の土用の時期。
学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。
(「歴便覧」は天明七年(1787、寛政十年(1798)に再版)に出版された暦の解説書です)
梅雨明けの時季で、中国地方も17日に梅雨明けを迎えました。
見ているだけで汗が噴出してきそうな名前ですね。
最も暑い頃という意味ですが、実際の暑さのピークはもう少し後になります。
夏の土用もこの頃です。土用というと夏、と思われますが、土用とは立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことで、その中の丑の日を「土用の丑の日」と呼びます。
丑の日は十二支を1日ごとに割り当てていくため12日毎に1度回っていますので、年によっては土用の期間に丑の日が2回くることもあります。
今年は7月27日が丑の日にあたります。
土用の丑の日のうなぎは、この日に「う」のつくものを食べて夏バテを防ぐ風習のひとつ。
本来はうどん、瓜、梅干しなどのいろいろなものがあり、いずれも食欲が減退するこの時期にぴったりの食べ物です。
ちょっとしたイベントみたいで楽しく、益々元気が出てきそうですね。
二十四節気では、大暑の次は8月7日の「立秋(りっしゅう)」です。 写真:向日葵