二十四節気コラム
処暑 8月23日頃~
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(歴便覧)
処暑は暑さが止むと言う意味。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、
台風のシーズンでもある。
(「歴便覧」は天明七年(1787、寛政十年(1798)に再版)に出版された暦の解説書です)
処暑は暑さが止むと言う意味。萩の花が咲き、朝夕は心地よい涼風が吹く頃だが、
台風のシーズンでもある。
(「歴便覧」は天明七年(1787、寛政十年(1798)に再版)に出版された暦の解説書です)

暑さが和らぐという意味で、萩の花が咲き、穀物が実り始める頃。
厳しい暑さの峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、山間部では早朝に白い露が降り始め秋の気配を感じます。
夏の家具や雑貨を片づけ、秋の準備を始める目安にしましょう。
この頃は台風のシーズンでもあり、二百十日、二百二十日とともに台風襲来の特異日です。
二百十日、二百二十日とは、立春から数えて210日目、あるいは220日目を指します。
この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあるため、厄日とか荒れ日などと言われ、一つの目安として警戒を呼びかけていたようです。
夏バテや食中毒にかかりやすい時期でもありますので、まだまだ注意が必要です。
近年はグリーンカーテンとしても人気のあるニガウリ(ゴーヤ)は栄養価が高く、夏バテ予防にも大変効果的です。
この機会に食べてみてはいかがでしょうか。
二十四節気では、処暑の次は9月7日の「白露(はくろ)」です。
写真:萩
